妊婦と昆布

妊婦さんが昆布を食べるのは危険!?【影響と摂取量】

妊婦さんが昆布を食べるのは危険!?【影響と摂取量】

 

 

妊娠中に昆布を食べることはお腹の胎児に悪影響を与えてしまうと言われており、産婦人科でも注意を受けることもあります。

 

 

ここでは妊娠中の昆布を食べる影響と摂取量についてお伝えしたいと思います。

 

 

昆布を食べる影響について

 

 

昆布にはヨード(ヨウ素)という成分が含まれており、ヨードは過剰摂取しても胎児に悪影響をもたらし、また不足しても悪影響をもたらしてしまいます。

 

 

ヨードの不足

 

 

妊娠中に必要なヨードの摂取量は最低でも1日240ugとされています。(厚生労働省2010年)

 

 

もし1日の摂取量240ugを不足する日が続いてしまった場合には胎児に必要な分のヨードを送ることができずに、胎児の死産、流産、胎児の先天異常の原因になってしまうため、妊娠中は240ugを必ず摂取する必要があります。

 

 

ただひじきやわかめ、魚類にもヨウ素は含まれており、普通に食事をしてればヨードが不足するということはまずあり得ないことです。

 

 

そして気をつけなければいけないのは過剰摂取の方です。

 

 

ヨードの過剰摂取

 

 

昆布に含まれるヨードの上限値というのは妊婦さんの場合は1日2200μgとされています。

 

 

この数値を超えて摂取し続けてしまうと、胎児にヨウ素が蓄積されて生まれたときに新生児が先天性甲状腺機能低下症を引き起こしてしまう危険があります。

 

 

甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンの分泌が不十分になる病気であり、体のエネルギーをうまく利用できず、神経や臓器の機能低下、代謝不良などを引き起こします。また甲状腺治療の患者さんは昆布を食べるのは一切禁止されています。

 

 

特に妊娠12~20週の間が胎児がヨードの影響を最も受けやすい時期だから、注意するべきという説明がされます。

 

 

1日2200ug以上摂取してはいけないとされますが昆布の場合の摂取目安としては、昆布1gで2400μgのヨードが含まれております。

 

 

その他ヨードの含有量を見てみますと、

 

 

食品 1食の平均量 ヨード含有量(ug)
乾燥昆布 5g 22000
昆布の佃煮 15g(大さじ1杯) 1650
たら 100g 350
ところてん 100g 240
わかめ 10g 190
海苔 1枚(1g) 21

 

 

これを見ると昆布が桁違いにヨードが含まれていることが分かります。※ただし乾燥昆布をそのまま食べることはまずないでしょう。

 

 

また味噌汁でわかめを食べるだけで1日に必要なヨードをほとんど補えてしまうので、不足する心配はありません。

 

 

妊娠中に昆布は控えるべきか?

 

 

妊娠中は昆布に含まれるヨードを240~2200μgの範囲内におさまるように摂取しなければいけません。※多少超えても問題ありません

 

 

そのため昆布の佃煮を1食分食べても、1650μgなので基準値は超えることはありません。昆布だしのスープを飲んだとしても100~200μgしか摂取されません。

 

 

ですので、昆布は食べ過ぎなければ基準値は超えないので心配ないとされます。

 

 

産婦人科でも妊婦さんへの入院中の食事でも昆布が出されることがありますので、ほとんど問題はないとされます。しかし毎日昆布ばかり食べるなどの食事はさすがに控えるべきとされます。

 

 

また適量の昆布を食べることによって、妊婦さんんはうれしい効果が得られます。

 

 

昆布の妊婦さんへの効果について

 

 

①特殊な食物繊維

 

 

昆布にはアルギン酸やフコイダンという特殊な水溶食物繊維が配合されております。

 

 

アルギン酸やフコイダンを摂取することによって、便が大きく形成されて便秘が解消されていきます。

 

 

またこれらの食物繊維は腸内でゼリー状になって、腸内のタンパク質やナトリウムの余分な栄養素を吸収して一緒に排出させる働きがあります。

 

 

②豊富なミネラルとカルシウム

 

 

昆布にはカルシウムとミネラルが特に突出して豊富に含まれています。

 

 

特にカルシウムは胎児の骨や歯を形成するのに必要です。もし不足してしまうと母体の歯や骨のカルシウムを削って、胎児に充てられます。

 

 

すると産後になるとお母さんの歯がボロボロになってしまうことなどがよくあります。ですので妊娠中はしっかりとカルシウムを摂取しましょう。

 

 

ミネラルも胎児に栄養を送るための血液を作るのに必要な栄養素です。特にミネラルには16種類あるのですが、昆布には16種類すべてのミネラルが配合されています。

 

 

また昆布にはビタミンB1やビタミンB2も配合されており、美肌効果も得られます。さらにヨード自体は免疫作用を高める作用があり、風邪の予防効果があります。

 

 

適量の範囲であれば以上のように妊婦さんにとってうれしい効果を持っています。くれぐれもたくさん食べすぎないようにしましょう。

 

 

もし心配でであれば妊娠中は『昆布だし』などではなくカツオだしなどにして、昆布も食べないようにしましょう。またドレッシングにも昆布を使ったものが含まれるため気をつけてください。

 

 

海苔や焼き魚でも必要なヨードは十分摂取できるので安心してください。ということで妊婦さんと昆布についてでした。

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