妊婦さんはエビを食べる時の注意点!【影響と食べ方】
妊娠中は魚介類の摂取を控えた方がいいと言われていますが、エビを食べるのは大丈夫なのでしょうか?
実はエビは魚介類の中では、胎児への影響が少なく積極的に食べるべきものとされています。
このことは米食品医薬品局(FDA)が2014年に妊娠中の魚介類であればタラ・エビを食べるようにと勧告しています。※日本の厚生労働省も妊婦さんはエビを食べるようにと発表しております。
妊婦さんがエビは食べるのは良いことなのですが、食べ方や摂取量がしっかりと決められているので注意してください。
ここでは妊娠中のエビがおすすめなわけと、摂取量、食べ方などについてお伝えしたいと思います。
エビが妊娠中に食べてもいい理由
エビが妊婦さんにとって良いとされる理由は大きく分けて4つあるとされています。
①水銀の量が少ない
魚介類を控えた方がいいと言われるのは魚介類に含まれる水銀が胎児の先天性異常を引き起こすとされるからです。
特にビンナガマグロ、メカジキ、サメなどは水銀の含有量が多いため妊娠中は摂取するのを控えるべきとされています。
ただ魚介類にはタンパク質やEPA・DHAなどの特有の栄養素を含んでいるため胎児の成長に不可欠なため、摂取する必要があります。
そこで妊娠中は他の魚介類よりも水銀の含有量が少ないエビそしてタラを食べることで、魚介類のタンパク質、EPA・DHAを摂取できるため勧められているわけなんです。
②タウリンが豊富
またエビには通常のタンパク質だけでなく、タウリンという特殊なアミノ酸が豊富に含まれています。
タウリンは1000mg配合などという栄養ドリンクがありますが、このタウリンは血中の悪玉菌を善玉菌にかえる効果があります。
それによって高血圧や動脈硬化を防ぐことができます。その他にもタウリンは滋養強壮、肝臓機能を高める働きや、目の疲れを改善させることができます。
③アスタキサンチン
エビやイクラ、シャケなどの赤い色の色素はこのアスタキサンチンによるものです。
このアスタキサンチンは他の食品には配合されておらず、抗酸化作用をもっており活性酸素を除去する働きを持っています。
これにより肌荒れや目の疲れに対して効果があります。他の食べ物にはないためエビを食べるメリットとなります。
④食物繊維のキチン質
またエビには食物繊維の一種であるキチン質が含まれています。このキチン質はブドウ糖を吸収する働きを持っており、血圧が上昇するのを防いでくれます。
妊娠中は妊娠糖尿病と呼ばれるほど糖尿病になりやすくなります。そのためエビを食べることで妊娠糖尿病を予防することができます。
その他にもエビにはビタミンEが豊富に含まれています。
以上のようにエビは妊婦さんが食べることができて、さらに豊富な栄養素を摂取することができます。またエビと並んでイカも妊婦さんが積極的に食べることを勧められている食べ物となります。
妊娠中のエビの摂取量と食べ方
妊娠中にはエビを食べる際には2つ注意点があります。
食べる量には注意
エビを妊娠中に食べるべきとされていますが、摂取量の目安も米食品医薬品局で決められています。
摂取量は1週間で227~340グラム(2~3食分)の範囲でおさめなければいけません。
これはエビだけでなくタラなど他の魚介類を含めた全ての摂取量です。
量はそこまで多くはなくて、1週間でエビフライなどを1食、エビのてんぷらを食べればそれだけで摂取目安に達します。
しかしエビにも水銀は含まれているので、食べすぎには注意してください。
生エビと甘エビは極力控えましょう
そして妊婦さんがエビを食べるときは生エビと甘エビは避けるようにしましょう。
エビだけでなく、魚介類にはトキソプラズマという菌が生息して火を通せば死滅しますが、生のままですと繁殖したままになってしまいます。
このトキソプラズマを妊娠中に摂取すると通常の20倍感染率が高く胎児の水頭症、脳室の膨大を引き起こし、早産や流産につながります。
エビやタラもだけでなく魚介類を食べる時には、生は避けて必ず加熱するか、ボイルしてから食べるようにしましょう。※お寿司でも生エビや甘エビは食べないでください。
またエビが苦手だったり、アレルギー反応が出る方は妊娠中は無理してエビを食べる必要はありません。
まとめ
・魚介類はエビやタラを積極的に食べる
・1週間で2~3食分(227~340g)の魚介類を食べる
・生では食べないようにする
以上が妊婦さんとエビについてまとめとなります。
面倒なことも多いですが、胎児の成長には魚介類は欠かせないのでしっかりと食べるようにしてください。
ということで妊婦さんがエビを食べるときの注意点でした。
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