妊婦さんがいくらを食べるのは大丈夫!?
イクラは鮭の魚卵であるため、生ものであり、海外では妊娠中は生魚は食べてはいけないと言われています。
そのため妊婦さんの多くはいくらのような海鮮類を食べても大丈夫なのか心配になっている方も非常に多いです。
こちらでいくらを妊娠中に食べる場合の注意点についてお伝えしたいと思います。
いくらは妊娠中に食べると危ない?
菌類や寄生虫
妊娠中にいくらは食べても大丈夫なのかというと少量であれば問題ないですが、多く食べるのは控えるべきです。
なぜ妊娠中に多く食べるといけないのかというとイクラはもともと食中毒を起こしやすい食べ物であり、それはリステリア菌という菌があり多くイクラに含まれているからです。
またイクラに限らず、牡蠣、イカなどは生ものにもリステリア菌がいるのですが、火を通すことで死滅させることができます。
しかしイクラは基本的に生で食べるため、リステリア菌を取り込んでしまい特に妊娠中は免疫力が低下しているので、通常の20倍感染しやすいとされています。
感染するとリステリア菌は血液を通して、胎児にも浸透してしまい最悪の場合には流産も起こる可能性があります。
またイクラにはアニサキスという寄生虫も存在しますので要注意です。
妊婦さんにはリステリア菌が潜んでいるいくらは危険とされますがリステリア菌はほんの少量であれば大丈夫とされています。
カロリーと塩分にも注意
いくら100gに含まれるカロリーは270kcalで、塩分は5.6gとされているため、非常に高カロリーであり塩分も高くコレステロールが溜まりやすくなってしまいます。
※1日のカロリー目安は2200kcal(妊娠中)、また1日の塩分の目安は8~10g(妊娠中)とされています。
そのためイクラを食べ過ぎてしまうことで、妊娠高血圧症や通風症などにかかりやすくなります。
イクラのプリン体が気になる方もいらっしゃいますが、イクラ100g中にはプリン体は15.7mg含まれており、1日300mgを超えてはいけないとされます。そのためプリン体自体はイクラはそこまで高くないとされます。
しかしカロリーや塩分はやはり高いので、イクラを食べる際には少量に抑えなければいけません。
ではどれくらいであれば大丈夫なのでしょうか?
妊娠中のイクラはどれくらいならOk
たまごクラブにも明記されていましたが毎日食べたり、1日に朝昼晩と食べるのはよくありません。
1週間に2回、1日10g(お寿司であれば2巻が目安)であれば妊婦さんでも食べても大丈夫とされます。
成人男性でもたくさんいくらを食べてしまうと、お腹を下してしまうので、食べすぎは決していけません。
そのためイクラ丼などは食べないようにしましょう。イクラ丼だけでなく海鮮丼のような生ものを扱ったものは食べないようにしましょう。
お寿司であればアナゴなど火を通したものやお稲荷さん、河童巻きなどを食べるようにしましょう。
ということで妊婦さんは1日10g、週に2回ほどであればリステリア菌に感染することはほとんどありません。
ですがお寿司などを食べる場合には生ものは一皿だけに抑えた方がいいですし、やはり妊娠中にイクラを食べ過ぎないようにしましょう。
イクラを食べるメリットについて
妊娠中にイクラを食べることについて否定的となってしまいましたが、少量で食べる分には妊婦さんにとっても効果が得られます。
①アスタキサンチン
イクラの赤い色はアスタキサンチンという天然の色素カロテノイドによるものとされます。
このアスタキサンチンは他の食品には配合されておらず、抗酸化作用をもっており活性酸素を除去する働きを持っています。
これにより肌荒れや目の疲れに対して効果があります。他の食べ物にはないためイクラを食べるメリットとなります。
②DHA・EPA
魚に含まれる脂肪酸であるEPAやDHAはイクラにも配合されております。
DHAやEPAは抗ストレス作用を持っているため、妊娠中の不安症状を改善させます。
また胎児の細胞や筋肉なども形成する働きを持っているため、青魚は積極的に食べるようにしましょう。
③ビタミンA、D、B
そして最後にイクラにはビタミンAやビタミンB、ビタミンDがたくさん配合されております。
ビタミンAは視力の回復や免疫力の向上させ、妊娠中に起きやすい感染症の予防となります。ビタミンB群には葉酸も含まれており、胎児の中枢神経を形成する働きを持っています。
またビタミンDはカルシウムの吸収率を向上させることによって、骨粗しょう症を予防する働きを持っています。
以上のようにイクラにはたくさんの栄養素を配合しているため、少量食べるだけでも効果的となります。
ということで妊婦さんといくらについてでした
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