妊娠初期の下腹部痛はなぜ起こる!?
妊娠初期の症状で最も挙げられるとされるのが下腹部のあたりが痛み出す下腹部痛です。
痛みの症状としては「針でさされるようなチクチクした痛み」「体を動かすとズキズキとした痛み」「ず~んと生理痛のように重い感じ」というように妊婦さんによってそれぞれ違いがあります。
妊娠して下腹部痛を感じて心配してしまうと思いますが、9割以上の妊婦さんに起こるとされる症状ですのでほとんど心配はいりません。
ここでは妊娠初期の下腹部痛がどうして起こるのか、いつまで続くのかなどをお伝えしたいと思います。
妊娠初期の下腹部痛の原因
妊娠初期の下腹部痛には大きく分けて3つに分けられます。
①着床痛
まず妊娠して一番早くに下腹部痛としてあらわれるのが着床痛です。
着床痛は受精卵が子宮に着床するときに子宮内膜を傷つけてしまう時におこる痛みです。
チクチクとした下腹部痛が特徴的で、妊娠3週目に起こるとされます。
また50人に1人の妊婦さんに着床出血として出血がみられるので痛み出したら出血がみられないか確認するようにして下さい。
ただこの着床痛による下腹部痛の痛みはいつまで起こるのかというと1~2日で治まってしまいます。
この妊娠3週目である妊娠初期のチクチクした痛みによって妊娠かもしれないと感じた妊婦さんも多くいらっしゃいます。
②子宮が大きくなっている
そして着床することによって、黄体ホルモンが分泌されることによって子宮が大きくなっていきます。
子宮が大きくなることで、周りの臓器である恥骨や胃腸、膀胱を圧迫してしまい下腹部痛としてあらわれてしまいます。
また子宮の靭帯も子宮が大きくなることでひっぱられ痛みを発生します。
・恥骨を圧迫している場合には、体を左右のどちらかに動かすとズキズキとした下腹部痛がおこるとされます。
・胃腸や膀胱が強く圧迫されていると鈍痛のように重い下腹部痛が発生します。
特に便秘気味の人は腸内に便やガスがたまっていることでより症状がひどくなる場合があるので注意してください。
これらの子宮の肥大化による妊娠初期の下腹部痛の痛みは妊娠3週目以降から起こり妊娠周期がすすむにつれて徐々に痛みも大きくなっていきます。
いつまで下腹部痛が続くのかというと妊娠初期が終わり、妊娠中期に入ったあたりの妊娠12~13週目には症状が和らぐとされます。
しかし妊婦さんによっては妊娠中期も重い下腹部痛が続いてしまいます。完全に個人によって症状が違うので、安静にして痛みが治まるのを待ちましょう。
③卵管の腫れなど
そして最後に妊娠初期の下腹部痛の原因として卵管が腫れてしまうことにより起こってしまう場合があります。
激しい下腹部痛を感じたり、安静にしているのに痛みが1日中ずっと続く場合には卵管が腫れている可能性がありますので産婦人科の医師にどのように痛いのかを伝え診察してもらいましょう。
また出血がみられる場合にも同様に産婦人科の医師に相談してください。
妊娠初期の下腹部痛の対策法
妊娠初期の下腹部痛は生理現象のひとつなので完全に痛みを和らげるのは難しいですが、症状をある程度和らげることができます。
まず体を冷やさないことが第一です。
体を冷やすことによって血流が悪くなり、内臓機能の低下と筋肉の硬直につながることによって、症状が悪化させてしまいます。
ですので日ごろの飲み物などはできるだけ温かくして飲んだり、下腹部にカイロを貼るようにして、体を温めることが大事です。
そして下腹部痛には波があるので痛みだしたら、横になったりして安静にするようにしましょう。下手に動くと症状が悪化してしまいますので気をつけるようにしましょう。
通常であれば早い人ですと妊娠9週目には症状がなくなるとされます。遅い人ですと、妊娠安定期の16週目には下腹部痛はおさまります。
下腹部痛は生理現象ですがもし心配なら何事もすぐ医師に相談しましょう。
ということで妊娠初期の下腹部痛の原因と対策法についてでした。
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