妊娠初期の薬の影響について!妊娠中に服用できない薬は?
薬には妊娠中に使用すると胎児に悪影響を及ぼし
奇形性が生じてしまうものも含まれています。
特に妊娠初期は妊娠期間の中で最も薬の影響を受けやすく、
薬によって胎児の奇形性を引き起こす(催奇形性)のはほとんど妊娠初期です。
ここでは①妊娠初期における薬の影響、そして②妊娠中に服用できない薬、
③薬を服用してしまった場合についてもお伝えしたいと思います。
①妊娠初期の薬の影響
まず知っておいてもらいたいのは、奇形児が生まれてくる確率は1%とされています。
そして薬の影響によって催奇形性が生じた場合には奇形児が
生まれる確率が約2%に上昇するのです。
ですので必ずしも薬によって奇形性を引き起こすわけではないということです。
ただ1%確率が上がるのも大きな影響だと捉えられます。
それを踏まえた上でご参照ください。
妊娠4週未満(妊娠超初期)
この時期には妊婦さんが薬を飲んでも胎児の器官などの形成は
行われおりませんので影響はほとんど受けません。
よくあるのが自分が妊娠していると気づかずに薬を服用していた場合ですが
妊娠4週未満であれば影響はほとんどないので安心してください。
また妊娠前の薬の影響も受けません。
妊娠4~7週(超過敏期)
胎児が形成されはじめ、妊娠初期の中でも最も薬や
摂取する栄養の影響が大きいとされます。
無脳症や脊椎の一部が左右に分離する二分脊椎などの
神経系の奇形を引き起こしてしまいます。
また薬の服用よりも葉酸の摂取不足による方が奇形性を引き起こす可能性が高いので
薬だけでなく栄養摂取の方にも注意するようにしましょう。
妊娠8~15週
重要な器官の形成はおわり、末端器官の形成が行われます。
この時に薬による催奇形を引き起こす可能性は低くなりますが
薬の影響により手足が短くなったり、目や鼻の小さくなったり低体重症を引き起こしてしまいます。
妊娠16週以降(妊娠安定期)
妊娠安定期に入り、胎児の器官形成がおわるため薬の影響はほとんど受けなくなります。
ただ過剰な薬などにより、成長を妨げてしまうので
気を抜かないようにしてください。
ということで妊娠初期に薬の影響を受けやすいので特に注意してください。
妊娠中に服用は避けた方がいい薬
催奇形性のリスクを持っている薬は服用は避けるようにしましょう。
抗生物質
塩酸ミノサイクリン・ホスミシン・クラビット・ジェニナック
・スオード・サラソピリン・パクタ
抗生物質は胎児に毒性を持っているものが多いです。
鎮痛剤
ボルタレン・インテバン・ロキソニン・モービック・
セレコックス・ポンタール
鎮痛剤は妊婦さんが良く使うので注意してください。
妊娠中の鎮痛剤ではカロナールが使用できるため、よく処方されます。
降圧薬(高血圧治療薬)
エースコール・カプトプリル・タナトリル・オルメテック・ミカルディス・カルブロック
妊娠中は高血圧症になりやすいため、降圧薬を服用することがあります。
これは産婦人科で妊娠中で服用できる薬を処方してもらえます。
その他
・抗凝固薬 ワーファリン
・角化症治療薬 チガソン
・抗てんかん薬 フェニトイン・テパケン・ヒダントールF・テグレトール
・抗ウイルス薬 レベトール
一部ではありましたが、比較的妊婦さんがよく使う薬の中で
妊娠中には服用を避けるべき薬を挙げさせていただきました。
妊娠中に使用が可能な薬であれば特に問題はありません。
薬剤師や医師に相談の上とあれば、しっかり確認してから服用してください。
妊娠中に飲んではいけない薬を飲んだ場合
妊娠中に服用してはいけない薬を飲んでしまっても
市販の薬などであれば胎児に影響が出ることはほとんどありません。
市販の薬で「妊娠中は服用しないでください」と明記されていても
胎児に悪影響を及ぼすという意味ではないのです。
製薬会社側が薬は安全であるけれども、薬の服用と妊娠初期症状と重なって
「薬の副作用なのではないか」と、疑われたくないから妊娠中には使ってほしくないという真意があるのです。
もし服用しても焦らずに一旦薬の使用を中止して、医師に相談するようにしましょう。
また妊娠中は薬を服用したい場合には必ず医師や薬剤師に聞いてください。
以上妊娠初期の薬の影響についてでした
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