妊婦さんがムヒを使用するときの注意点について！
虫刺されやかゆみ止めとして一般的に使われているムヒですが
妊娠中にムヒを使用しても大丈夫なのか心配される方も多いと思います。
結論からいって、基本的にムヒは妊娠中に使用しても問題ありません。
ただしムヒにも種類があり、その中には妊婦さんが使用は控えるべきとされるものもあります。
ここではムヒの妊婦さんへの影響と使い方、その他注意点についてお伝えします。
使用しても全く問題ないムヒ
妊娠中に使用を控えるべき薬というのは
抗生物質やステロイドが配合された薬のことです。
では市販されている一般的なムヒＳやポケムヒＳはどうなのでしょうか。
ムヒＳやポケムヒＳの有効成分はジフェンヒドラミン、グリチルレチン酸、
l-メントール、dl-カンフル、イソプロピルメチルフェノールの５種類です。
こられの成分は抗生物質やステロイドではなく、体にやさしく
刺激も弱いので妊娠中でも使用することができます。
パッケージにも特に妊婦さんの使用には言及されていません。
※市販の薬は妊娠中の記載がないものは使っても大丈夫とされます。
市販のムヒはほとんどがムヒＳですので安心して使用してください。
妊娠初期などの胎児に影響を与えやすい時期でも問題なく使用できます。
妊娠中に控えるべきムヒ
ムヒの中にはステロイドが含まれているものがあります。
ステロイドが含まれているムヒというのはムヒアルファSⅡ、
ムヒアルファEX、液体ムヒS2a、液体ムヒアルファEXの４つです。
これらはパッケージの注意点に妊娠中の方は医師か
薬剤師さんに確認しましょうという明記があります。
ステロイドの影響について
妊娠中にステロイドを配合した薬を使用してはいけないのかというと
妊娠中のうさぎに対してステロイドを投与した際の実験で
うさぎの赤ちゃんに胎児生存が低下、口蓋裂がみられたからです。
ただ人間の妊婦さんがステロイドによって、胎児に影響を
与えたという報告例はなく、まだはっきりと分かっていません。
微量のステロイドを配合した薬なども産婦人科でも処方されていますが、
やはり市販のステロイド入りの薬を自分で試すのは控えましょう。
まとめ
妊娠中は普通のムヒＳを使用する方が無難です。
たしかにステロイドが配合されたムヒの方が強力ですが、
妊娠中は敏感な時期ですので使用は控えましょう。
またムヒＳを塗るときは、あまり多量に塗りこんでしまうと
皮膚のかぶれや発疹、発赤などを起こしやすいので注意しましょう。
妊娠注のかゆみや虫刺されに塗るときはその患部のみに
薄くのばすように塗るようにするのが良いでしょう。
※追記 キンカンやウナコーワはＯＫ？
キンカンやウナコーワなどのかゆみ止めは大丈夫なのかという
質問がありましたので、追記させて頂きます。
キンカン
キンカンはアンモニア水、l – メントール、d – カンフル、
サリチル酸、トウガラシチンキの５つの成分です。
しかしこれらは特に妊娠中に刺激になるような成分はありません。
また妊娠中についての注意点の記載もありません。
ですので妊婦さんも問題なく使用することができます。
ウナコーワ
ウナコーワクールについては妊娠中の記載はありませんので
問題なく妊婦さんでも使用することができます。
ただしウナコーワα、ウナコーワエース、ウナコーワジェルはステロイドが
配合されており、妊娠中の使用についても医師や薬剤師に確認するように明記されてあります。
これらは妊娠中に独自の判断での使用は控えるようにしましょう。
ということでかゆみ止めや虫刺されにはムヒＳ、キンカン、
ウナコーワクールが妊婦さんでも問題なく使用できます。
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