妊娠中の喘息の影響、治療する薬などについて!
妊娠前は全く喘息になったことがないのに妊娠すると
喘息にかかってしまう妊婦さんが非常に多いです。
研究結果で明らかになったのですが、およそ妊婦さんの
約17%が喘息を引き起こしてしまいます。
妊娠中の喘息の特徴としては
・夜間に咳がよく出てしまい、昼は少なくなります。
(風邪の咳は1日中出ます)
・熱はほとんど出ません。出ても微熱程度
・風邪薬を飲んでも効かない
・ゴホゴホと出るのではなく、ゼーゼーという咳
などが挙げられるので、風邪の咳と間違えないようにしましょう。
喘息にかかってしまうと胎児にも影響を与えてしまうので早めに対策する必要があります。
ここでは妊娠中の喘息の原因、影響、治療する薬などについてお伝えします。
妊婦さんの喘息の原因
妊娠中になぜ喘息になりやすくなるのかというと妊娠により免疫力が低下により、アレルギーを引き起こすウィルスや細菌に感染しやすくなることが一番の原因とされます。
細菌に感染すると喉の炎症を起こし、気管支が狭まってしまい喘息を引き起こしてしまうのです。
特にハウスダストのダニやほこりによる喘息が多いので、
妊娠中は部屋の換気や布団の掃除は欠かさないようにしましょう。
妊娠中の喘息の胎児への影響
妊娠中に喘息を引き起こしてしまうと呼吸が十分に行えません。
呼吸が十分に行われないと酸欠状態に陥り、胎児に送る血液中に含まれる
酸素も不十分になってしまう恐れがあります。
妊娠初期などの中枢器官を形成する時期に酸素が不十分であると
胎児の成長が未発達になり、低体重症や奇形性を引き起こす可能性もあります。
喘息が長引くほど胎児への影響は悪化するので早めに対策する必要があります。
妊娠中の喘息の治療
妊娠中の喘息を放っておくと治まるまで1か月以上かかってしまいます。
咳が出た場合には風邪の可能性もあるので早めに病院に相談しましょう。
呼吸器科や内科などでは妊婦さんを専門外とするところが
あるので産婦人科に相談するようにしてください。
産婦人科での喘息の治療は薬を用いて行われます。
妊娠中でも安全に使用できる吸入ステロイド薬が処方されます。
吸入ステロイド薬は抗炎症作用がある薬で、気管の炎症を
抑えることで、気道が拡張し喘息が治っていきます。
吸引ステロイドの代表的な薬としてはメプチンがあります。
会社:大塚製薬
主成分:プロカテロール塩酸塩
値段:1キットあたり934.2円
用法用量:1日1回就寝前に使用服用します。
喘息の薬の効き目としては3日~1週間頃の
使用で気道が拡張し、効果が得られます。
そしてこのメプチンは起きてしまった喘息を治療する薬です。
喘息は治ってもまた再発する可能性が高い症状ですので、
症状が改善されても予防薬に変えて服用し続ける必要があります。
予防薬としてはフルタイドがあります。
会社:グラクソ・スミスクライン株式会社
主成分:フルチカゾンプロピオン酸エステル
値段:1キットあたり約2000円
用法用量:1日2回(1回あたり1吸引)使用します。
喘息が治っても、継続的に予防薬を使っていきます。
喘息には風邪薬を使用しても効果がありませんので注意してください。
咳が出始めたら喘息なのか風邪の初期症状なのか判断するため産婦人科に行きましょう。
喘息の薬の中には妊娠中に使用するのは控えた方がいいものが
含まれているので市販で購入はせず、医師に処方してもらいましょう。
以上、妊娠中の喘息についてでした。
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葉酸サプリは胎児の成長に欠かせない栄養素である葉酸の
摂取を目的としたサプリメントで、胎児の奇形性を予防する効果も実証されています。
産婦人科でも葉酸の摂取を推奨されており、母子手帳にも
栄養補助食品(サプリメント)での葉酸の摂取をするように明記されています。
しかし葉酸サプリと言っても種類がたくさんあります。
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