妊婦さんの尿蛋白の原因、見分け方、対策について!
尿蛋白(にょうたんぱく)は普段聞きなれない症状ですが、
妊娠中にはよく起こる症状のひとつとされています。
妊婦健診では必ず尿検査をとって、この尿蛋白でないかを検査します。
もし尿蛋白になると胎児にも悪影響を与えるので対策が必要となります。
ここでは尿蛋白について、なぜ妊娠中に起きやすいのか?
そして影響や対策、見分け方についてお伝えしたいと思います。
尿蛋白とは
尿蛋白は排出される尿の中にタンパク質が一定以上混じってしまうことです。
本来、尿というのは血液から不要な老廃物のみを、腎臓が取り出し排出したものです。
しかし腎臓機能の低下によって血液中のタンパク質やそのほかの栄養素も
尿の中に混じってしまうことで尿蛋白という症状が起こります。
妊娠中に尿蛋白が起こりやすい原因
なぜ妊婦さんが尿蛋白になりやすいのかというと原因は3つあります。
①血液量の増加
ひとつめは妊娠中は胎児に送る分の血液量が増加してしまうからです。
血液が増加すると腎臓の負担が増えてしまい、対処きれなく
なってしまうことによって、タンパク質も尿に混じってしまいます。
②腎臓の圧迫
そしてふたつめが腎臓の圧迫です。
妊娠中は子宮が大きくなることで腎臓や骨盤が圧迫されてしまいます。
すると便秘にもなりやすくなりますし、腎臓機能の低下にもなります。
③その他腎臓機能を低下させること
また妊娠による直接的な原因だけでなく、生活習慣の乱れによって
腎臓機能が低下することでも尿蛋白になりやすくなります。
腎臓機能を低下させてしまうことには
・塩分、油っこいものの食べ過ぎ
・運動不足
・睡眠不足や疲労
などが挙げられますので注意してください。
妊娠中は血液量の増加と腎臓の圧迫によって、
尿蛋白になりやすいとされています。
尿蛋白の影響について
尿蛋白であることの弊害ですが、まず腎臓機能が低下していることですかた
そのまま放置していると腎臓不全に陥る可能性があります。
また妊婦さんが恐れることとしては腎臓機能の低下で血糖値が上がりやすくなり
妊娠糖尿病になりやすくなることも挙げられます。
妊娠糖尿病になると子癇と呼ばれる痙攣発作や、出産前に
胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離などを起こす恐れがあります。
また体にとって必要なタンパク質を排出してしまうので
胎児に送る栄養が不足して、成長の妨げにもつながります。
尿蛋白は妊娠糖尿病の初期症状であるともいえるので、
普段から見分けるように早くに対策する必要があります。
尿蛋白の症状の見分け方
尿蛋白は産婦人科の妊婦健診で、尿に含まれる
タンパク質の量からと尿蛋白かどうかを判断していきます。
※『1+/2+/3+/4+』というように数字が大きくなるほど重症で、
プラスマイナスは尿蛋白の疑いありでマイナスは問題なしとされています。
ただ妊婦健診の前に尿などから尿蛋白がどうかを見分けることも可能です。
尿蛋白の疑いがある症状としては
・尿が濁っている、尿の泡立ちが目立つ
・血尿が出ている
・体がむくんでいる
・トイレが近くなった
・体重が大きく増えた
この5つの症状が出たら、尿蛋白の疑いがあるので
できれば産婦人科を受診するようにしましょう。
妊婦さんの尿蛋白の対策法
妊娠中の尿蛋白の対策としては
①ジャンクフードなどの油っこいもの、塩分の濃いもの、
甘いものなどを控えるようにする
腎臓の負担になりやすいものは控えるようにしてください。
②シジミやイモ類、ゴマ、キャベツなどの腎臓機能を高める食べ物を食べる
特にシジミは非常に効果的とされます。
お味噌汁などで1週間に1回はシジミを摂取していきましょう。
③睡眠をしっかりとって疲れをとり、ウォーキングをする
ウォーキングは妊娠中の運動として最適とされています。
1日30分以上を起こって、汗をかくことで血圧が下がり尿蛋白の対策となります。
以上が妊娠中の尿蛋白の対策についてです。
尿蛋白になってもある程度は仕方がないことですし、検査で『+1』という
値もよくあることなので、そこまで重く受け止めないようにしてください。
産婦人科の先生にしっかりと相談して対策すればほとんど問題はありません。
以上、妊娠中の尿蛋白についてでした
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