妊婦さんの静脈瘤の原因、症状、対策法について!
心臓に血を送るための静脈には、逆流を防ぐために
弁がついているのですが、この弁が正常に閉じなくなることを静脈瘤と呼びます。
女性がかかかりやすい病気で、立ち仕事の方は特に悩まされます。
そしてこの静脈瘤は妊娠中に非常にかかりやすいので注意です。
※およそ5人に1人の妊婦さんが発症します。
軽度であれば胎児には影響を与える心配はありませんが、
症状が重いと胎児に送る血液への供給も減るという影響が出てしまいます。
ここでは妊娠中の静脈瘤の症状、原因、そして
自分でできるセルフ対策法について分かりやすくお伝えしたいと思います。
妊娠中の静脈瘤の症状について
妊娠中に静脈瘤かどうかを見分けるための症状としては
・足がつりやすくなる、足がむくみやすくなる
特にむくみの症状はかなり重いです。
・立っていると足がだるく、またお風呂に入った時や
ズボンを入っている時はかゆみがします。
・血管が太くなることでふくらはぎや太ももなどに
ボコボコと血管の跡が浮き出てきます。
・いぼ痔になりやすくなる(陰部静脈瘤)
以上が妊娠中の静脈瘤の症状とされています。
妊娠中の静脈瘤の原因
なぜ妊娠中に静脈瘤が起きやすくなるのかというと
原因は大きく分けてふたつあるとされます。
①血液の増量
妊娠中は黄体ホルモンの分泌が活発になります。
黄体ホルモンが分泌されることで、胎児に送るための
血液が増量され妊娠前の1.2~1.5倍の血液量となります。
血液が増えると血行が不安定になり、特に下肢に血液が溜まりやすくなります。
すると弁も大量の血液を処理できなくなり、正常に機能しなくなることで静脈瘤が引き起こります。
また黄体ホルモンは血管を固める作用もあるため、通常の
静脈瘤よりも治りにくく、悪化しやすくなってしまいます。
②子宮の増大
また妊娠すると子宮が大きくなります。
子宮が大きくなると周りの臓器や血管も圧迫されてしまいます。
これにより静脈も圧迫されますので、血液が押し戻されてしまい
下肢に溜まりやすくなることで静脈瘤を引き起こす原因となります
胎児が成長するたびに圧迫は強くなるので
静脈瘤の症状も重くなるとされています。
以上のふたつの理由により妊娠中というのは静脈瘤が起きやすいです。
また妊娠初期、妊娠後期関係なく発生します。
妊娠中の静脈瘤の対策法について
もし静脈瘤になった場合ですが、基本的には
産後を迎えると静脈瘤も治ってしまいます。
産婦人科でも妊娠中の静脈瘤は自宅でケアして
症状を悪化させないようにするという処置がなされます。
では自分で出来る妊娠中の静脈瘤をケア法についてお伝えします。
①静脈瘤に効く食べ物
産婦人科では静脈瘤に効く食べ物を食べるように指示されます。
特にカリウム、ビタミンを多く含んだ、みかんやグレープフルーツなどの
果物類を積極的に食べるようにしましょう。
カリウムは血液の流れを改善しますので静脈瘤やむくみに効いていきます。
1日に1個食べると症状に数日で違いが出てきます。
逆に塩分の多いもの、砂糖が多く使われているもの、カップラーメンなどの
加工食品は静脈瘤を悪化させるため控えるようにしましょう。
②水浴療法
そして静脈瘤を改善するのに忘れてはいけないのが水浴療法です。
静脈瘤がひどくて入院された方にも病院で行われます。
水浴療法の方法ですが
①膝までつかるバケツを2つ用意して、一方にお湯(43度くらい)、
もうひとつのバケツに冷水をいれましょう。
②まずお湯に3分ほど浸かります。終わったら次に冷水に30秒つかります。
このセットを3回繰り返すようにしましょう。
③1日1回行い、2週間ほどすると劇的に改善されていきます。
また入浴中にはふくらはぎや太ももを両手でつかみ
下から上へとゆっくりとマッサージすることも効果的です。
非常に効果があるので是非とも試してみてください。
ということで妊娠中の静脈瘤についてでした
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